大船シネマはクラシック映画を専門に紹介する架空の映画館です
大船シネマ館主よのきちです。大船シネマにお越しいただき、誠にありがとうございます。
最近はネット配信で映画を見られる方も増えたのではないでしょうか。ネット配信されている映画の中には、昔の名作・旧作が数多く含まれています。しかしながら、そんな映画を見る前に、あるいは見た後に、ネットで作品情報や感想を検索しても、なかなか見つからないのが現状だと思います。
そこで大船シネマは名作・旧作に焦点をあてて、見る前に必要な簡単な作品紹介と、見た後に気になる映画の感想や解説を中心に記事として「架空上映」しています。「今日はどんな映画を見ようかな」とお迷いの方は、その日ごとに切り替わる「本日の上映作品」をご参考にしていただければ幸いです。
本日の上映作品
本日の上映作品は、大船シネマが架空上映する作品プログラムです。
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大船シネマでは、クラシック映画を『スター・ウォーズ』以前に製作・公開された映画としています
音楽では、モーツァルトやベートーヴェンの楽曲を「クラシック音楽」というジャンルで総称しています。それは音楽の歴史が古いからにほかなりませんが、誕生から120年以上が経過した映画でも、そろそろ「クラシック映画」あるいは「クラシックムービー」「クラシックシネマ」というジャンルを決めてもいいように思います。
そこで、大船シネマでは、「クラシック映画」の定義を「スター・ウォーズ以前に製作・公開された映画」としました。『スター・ウォーズ』が作られた以降の映画は、VFXと呼ばれる視覚効果によって、デジタル化が進み、映像化できない映像がないくらいに技術的発展を遂げました。映画の作り方自体に大きな転換点をもたらしたのが『スター・ウォーズ』でした。
しかし視覚効果のテクニックが稚拙であっても、アナログな作り方をし、フィルムで撮影し、映写技師が映写機を回し、映画館の暗闇の中で、観客が見る光の影は、その価値を少しも損ねてはいません。大船シネマでは『スター・ウォーズ』以前、特に日本映画においては、戦後から昭和三十年代と四十年代、外国映画では、1950年代と1960年代の作品を得意分野としていきたいと考えています。
大船シネマは、昔のテレビの映画劇場に必ずついていた解説者を目指します
かつてテレビのゴールデンタイムには、毎週さまざまな洋画を放映する番組がありました。NET(現テレビ朝日)の「日曜洋画劇場」、TBSの「月曜ロードショー」、フジテレビの「ゴールデン洋画劇場」、少し遅れて日本テレビの「水曜ロードショー」。各局の番組には解説者がついていて、映画が始まる前と、映画が終わった後に、映画の見どころや印象的だった場面についてコメントしてくれていました。
「日曜洋画劇場」の淀川長治さんの「怖いですね」と「サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ」。「月曜ロードショー」の荻昌弘さんは大学教授の知的な講義風。「ゴールデン洋画劇場」は最初は前田武彦さんと女性タレントの二人による解説でしたが、わりと早くに高島忠夫さんに変わりました。そして「水曜ロードショー」の水野晴郎さんの「いやー、映画って本当にいいもんですね」。今でもそのまんま思い出すことができます。
大船シネマが目指すのは、テレビの洋画劇場の解説者です。簡単に紹介して、簡単な感想を言う。おとしめるようなことは決して言わない。でも本当におススメした映画は自信をもっておススメする。解説者の中では、テレビの解説はしていませんでしたけど、長年スクリーン誌でわかりやすい星いくつの評価をしていた双葉十三郎さんの軽妙洒脱な語り口を参考にしたいと思います。