日本映画

古都(昭和38年)

川端康成は昭和36年から取材のため京都を頻繁に訪れるようになり、同年10月週刊朝日誌に「古都」の連載を開始します。京都を舞台にして姉妹の出会いを描いたこの小説を監督したのは中村登で、松竹では文芸作品を多く発表していました。
日本映画

五番町夕霧楼(昭和38年)

時代劇からやくざ映画に移行しつつあった東映が映画化し、東映東京撮影所の所長だった岡田茂が佐久間良子を口説いて大胆な濡れ場を演じさせたことが大いに話題を呼んで年度配給収入第8位に入る大ヒットを記録しました。
日本映画

好人好日(昭和36年)

中野実の原作を松山善三が脚色した物語は、世界的にその業績が注目されている大学の数学教授が主人公になっていて、好きな相手と結婚したい娘とそれを支援する妻の三人家族の情愛が描かれます。舞台となるのは古都奈良で奈良の大仏も登場します。
外国映画

荒野の用心棒(1964年)

イタリア製西部劇「マカロニウエスタン」はこの作品から始まったともいえる映画史においては記念碑的作品で、クリント・イーストウッドにとっては映画での初主演作となりました。日本で1965年に公開されたことで、黒澤明監督の『用心棒』の盗作ではないかと騒ぎとなりました。
昭和二十年代

恋人(昭和26年)

主演の久慈あさみは宝塚歌劇団で男役として活躍していましたが、淡島千景が宝塚を退団して松竹から映画デビューしたのに刺激を受けて新東宝に入りました。結婚直前にお互いの恋心を確認しあう男女のちょっとせつない物語で、共演は池部良です。
日本映画

好色一代男(昭和36年)

江戸時代前期に活躍した井原西鶴がはじめて書いた長編物語が原作になっていて、白坂依志夫が脚色したシナリオを増村保造監督が映画化しました。女性との快楽に生きる悦びを見い出す主人公世之介を市川雷蔵がはんなりと演じています。
日本映画

高度7000米 恐怖の四時間(昭和34年)

出演当時二十八歳の高倉健がパイロットを演じていて、場面が空港から機内へ移り、空と地上がカットバックされる展開はまさにパニック映画の王道で、東映東京撮影所で現代劇を中心に撮っていた小林恒夫監督の手堅い演出が光る一作です。
昭和二十年以前

恋も忘れて(昭和12年)

清水宏監督は前年に『有りがたうさん』、本作を公開したあとに年末には『風の中の子供』を製作していて、自然の中でのロケーション撮影を行った二作と比べると、この『恋も忘れて』は松竹蒲田時代のサイレント作品『港の日本娘』に近いテイストに仕上がっています。
外国映画

荒野のストレンジャー(1973年)

西部劇というよりはひとつの小さな町を舞台にして市井の人々による無関係・無関心な姿勢がいかに卑劣なものであるかを糾弾するような、そんな復讐劇になっていましす。
日本映画

荒野の渡世人(昭和43年)

1964年のイタリア映画『荒野の用心棒』は世界中にマカロニウェスタンブームを巻き起こしました。そこで日本映画でも西部劇を作っちゃえということで、東映が「サムライウェスタン」と称して製作したのが本作。
タイトルとURLをコピーしました