昭和二十年以前 白蘭の歌(昭和14年) 久米正雄が東京日日新聞と大阪毎日新聞に連載していた小説が原作となっていて、日本人の鉄道技師と満州の富豪令嬢との恋愛を描いています。映画化は創設されたばかりの東宝と満州に設立された満州映画協会の合作で進められました。 2024.08.03 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 十字路(昭和3年) 『狂った一頁』に続いて衣笠貞之助が松竹京都撮影所で作ったのがこの『十字路』で、映画が完成すると衣笠は松竹を辞めてロシアを経由してヨーロッパに渡り、本作を「ヨシワラの影」という題名にして公開することになりました。 2024.07.19 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 生きてゐる孫六(昭和18年) 昭和18年7月公開の松竹映画『花咲く港』でデビューを果たした木下恵介の監督第二作で、同年11月に公開されました。脚本も木下恵介のオリジナルで、名刀「関の孫六」をモチーフにしながら因習に縛られる地方の村での騒動を喜劇的に描いています。 2024.07.02 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 乙女ごころ三人姉妹(昭和10年) 成瀬巳喜男が独自のトーキー技術を開発したPCLに移籍して初めて監督したのが本作で、松竹ではサイレント映画しか作れなかった成瀬巳喜男はやっとのことでトーキーを手に入れることができたのでした。 2024.01.12 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 兄とその妹(昭和14年) 島津保次郎は松竹蒲田撮影所で「小市民映画」スタイルを確立して松竹を代表する名監督でしたが、本作はその島津保次郎の代表作とされる作品です。兄夫婦宅に妹が同居している三人家族を主人公にしていて、兄を佐分利信、妹を桑野通子が演じています。 2023.12.14 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 続 姿三四郎(昭和20年) 『姿三四郎』がヒットして内務省の検閲にも通りやすい続編を作るのが安パイでもあり、黒澤明も会社に命じられるままに監督するしかなかったのでしょう。藤田進と月形龍之介のライバル同士を含めてほとんど同じ顔触れで続編が作られました。 2023.10.22 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 歌ふ狸御殿(昭和17年) 戦時統合で大映が設立された年の11月に公開されたのがこの『歌ふ狸御殿』で、継母や義姉にいじめられるシンデレラを元ネタにしてカチカチ山のタヌキ伝説を取り入れたオペレッタ風ミュージカルになっています。 2023.09.27 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 花咲く港(昭和18年) 松竹で島津保次郎のもとで助監督をしていた木下恵介は本作で初めてメガホンをとることになり、同時に木下作品のほとんどでキャメラを回すことになる楠田浩之もこの作品で撮影助手から撮影技師に昇格を果たしました。 2023.08.28 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 泣蟲小僧(昭和13年) 原作は林芙美子の短編小説で、脚本八田尚之・監督豊田四郎のコンビで映画化されました。この二人は前年の昭和12年に石坂洋次郎原作の『若い人』を初めて映画化していて、それぞれ文芸路線で活躍することになります。 2023.05.27 昭和二十年以前日本映画
昭和二十年以前 姿三四郎(昭和18年) 黒澤明は富田常雄の原作が出版される広告を見て、プロデューサーの森田信義に「これを買ってください」と頼んだそうです。公開されるや大ヒットを記録して、黒澤明はここから日本を代表する映画監督の道を歩み始めることになったのでした。 2023.05.15 昭和二十年以前日本映画