日本映画

花くらべ狸道中(昭和36年)

大映では昭和34年の年末に市川雷蔵と勝新太郎の共演で『初春狸御殿』が作られていて、そこそこ評判が良かったのでしょうか、翌年も正月映画として「狸御殿」ものを公開することになり、田中徳三監督の本作が完成したのでした。
外国映画

博士の異常な愛情(1964年)

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』は核戦争が現実になるという状況を深刻なタッチではなく風刺喜劇的に描いていて、スタンリー・キューブリックの最後の白黒作品であると同時に、最高傑作のひとつにあげる人も少なくない作品です。
日本映画

女は二度生まれる(昭和36年)

松竹出身の川島雄三は日活へ移り、さらに東宝系製作会社の東京映画に移籍しました。その東京映画在籍中に大映に出向いて若尾文子主演の映画を三本撮っているのですが、この『女は二度生まれる』はそのうちのひとつです。
外国映画

あの胸にもういちど(1968年)

主人公を演じたのはイギリスのポピュラーミュージックのアイドルだったマリアンヌ・フェイスフルで、黒のレザースーツに身を包んでフランスからドイツの郊外を駆け抜ける「オートバイに乗った女の子」を実に魅力的に演じています。
昭和二十年以前

還って来た男(昭和19年)

本当にこれが昭和19年の作品かと疑ってしまうくらい、戦時色や国策映画っぽさがないラブコメ喜劇になっています。川島雄三と織田作之助は仲が良かったらしいので、シナリオと演出はほぼ同時並行的に作られたのではないかと思います。
外国映画

真昼の決闘(1952年)

結婚式の場面から始まり、正午過ぎに行われるガンファイトまで、ほとんどリアルタイムで進んでいきます。その中で協力をもとめる保安官が町民から見放されて孤立無援のまま4対1の対決にのぞまなければならなくなる物語が1時間半で語られる構成になっています。
昭和二十年以前

男の意気(昭和17年)

映画法によって脚本の検閲やフィルムの制限などさまざまな制約が映画会社に課されることになりました。本作も主人公の健一が回漕業者の統合に反対する父親を説き伏せて、大同団結を推進する立場として活躍する姿が描かれています。
日本映画

笛吹川(昭和35年)

この『笛吹川』も『楢山節考』と同じく深沢七郎の小説を映画化したもので、戦国時代の甲州の貧農たちを年代記風に描いた叙事詩的な作品に仕上がっています。白黒の画面に青や赤などの原色を着色するパートカラーになっているところも見どころです。
外国映画

甘い生活(1960年)

ロベルト・ロッセリーニの作品に共同脚本で参加したフェリーニはネオリアリスモ路線を継承して『道』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞するまでになりますが、現代社会を痛烈に風刺したこの『甘い生活』がフェリーニにとっての転機になったといわれています。
日本映画

炎上(昭和33年)

日本映画には「文芸もの」ともいえるジャンルが確実に存在していて、近代文学から現代文学まで小説を映画化した作品は山ほどあるのですが、その中でも『炎上』はトップクラスにランクされる金字塔的作品なのではないでしょうか。
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