昭和二十年以前

ハナ子さん(昭和18年)

昭和18年は太平洋戦争の敗戦を予測する軍人も一部に現れた頃でしたが、そんな時期に映画法の検閲の元で国威発揚映画としてミュージカル映画が作られていたのでした。監督は名前の表記をコロコロ変えるマキノ正博で、「雅弘」ではなく「正博」だったときの作品です。
外国映画

馬上の二人(1961年)

ジェームズ・スチュワートは西部劇でも活躍していますが、主にアンソニー・マン監督作品が中心でした。本作はキャリアの晩年期にさしかかったジョン・フォード監督がはじめてジェームズ・スチュワートを主演に起用した作品で、リチャード・ウィドマークが共演しています。
外国映画

8 1/2(1963年)

次作の映画作りに悩んでいたフェデリコ・フェリーニはプロデューサーのアンジェロ・リッツォーリに製作中止を申し出ようとしたときに、自分自身を反映した映画監督を主人公にすることを思いついたといいます。映画監督グイドの内面に迫るこの『8 1/2』はフェリーニの最高傑作となったのでした。
日本映画

花くらべ狸道中(昭和36年)

大映では昭和34年の年末に市川雷蔵と勝新太郎の共演で『初春狸御殿』が作られていて、そこそこ評判が良かったのでしょうか、翌年も正月映画として「狸御殿」ものを公開することになり、田中徳三監督の本作が完成したのでした。
外国映画

博士の異常な愛情(1964年)

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』は核戦争が現実になるという状況を深刻なタッチではなく風刺喜劇的に描いていて、スタンリー・キューブリックの最後の白黒作品であると同時に、最高傑作のひとつにあげる人も少なくない作品です。
外国映画

花嫁の父(1950年)

娘を嫁に出すという話は世界中どこでも共通する話題になるわけでして、花嫁の父をスペンサー・トレイシー、花嫁をエリザベス・テイラーが演じた本作は、結婚式をあげるまでのドタバタをコメディ調に描いたアメリカンなホームドラマになっています。
日本映画

橋蔵のやくざ判官(昭和37年)

ご存知「遠山の金さん」もののひとつですが、時代劇なのに映画の途中から本格的な推理ドラマの様相になってきて、そのトリックがなかなか手の込んだものなので、見ていて全く飽きませんでした。
外国映画

ハスラー(1961年)

本作は「勝負師」という和訳がぴったりのビリヤードプレイヤーのお話です。ポール・ニューマンは当時マーロン・ブランドの再来といわれた有望俳優でしたが、これという出演作にはまだ恵まれていませんでした。そんなときにぴったりとハマったのがこの映画です。
外国映画

80日間世界一周(1956年)

原作はフランスの作家ジュール・ヴェルヌが1873年に発表した冒険小説。ジュール・ヴェルヌは「海底二万哩」や「月世界旅行」を19世紀に発表したSFの元祖ともいえる作家。当時の旅行社が世界一周ツアー企画を売り出していたことにヒントを得て、そこに80日という期限を加えて小説にしたのだそうです。世界各国を巡る楽しい映像が楽しめる本作は、1956年度のアカデミー賞で見事作品賞など5つのオスカーを獲得しました。
1940年代

春の珍事(1949年)

原題は「It happens every spring」。本作の主人公は野球好きの科学者で、野球が開幕するのは春。そして主人公は偶然にも木材をよける液体を発見して、それをすりこんで投げると、ボールはまるでバネが跳ねるようにバットをよけます。ですから「spring」はバネとか跳ねるとかの意味をひっかけてあるんですね。
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