日本映画

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忍びの者(昭和37年)

織田信長が伊賀に攻め込んだ天正伊賀の乱を舞台にした村山知義による原作を市川雷蔵主演で映画化した「忍びの者」シリーズの第一作で、監督は東宝争議で組合側の中心にいて東宝を退職した山本薩夫がつとめています。
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錆びたナイフ(昭和33年)

石原裕次郎は昭和32年暮れに公開された『嵐を呼ぶ男』でアクションスターとしてのイメージを確立しましたが、本作は兄の石原慎太郎が裕次郎を主人公にすることを前提に原作を書き自ら脚本化して裕次郎が主演しました。
昭和二十年以前

大学は出たけれど(昭和4年)

小津安二郎は34本のサイレント映画を作っていますが、そのうち17本はフィルムが残っておらず現在では見ることができません。この『大学は出たけれど』も本来は70分の上映時間だったのですが、現存するフィルムはわずか11分に短縮されています。
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めし(昭和26年)

原作は林芙美子が朝日新聞に掲載された小説ですが、連載中に林芙美子が急死してしまい97回目の掲載が最後となりました。未完の小説を脚色したのが井手俊郎と田中澄江の二人で、女性を描かせたら並ぶ者はいないといわれた成瀬巳喜男が監督をしています。
昭和二十年代

自由学校(昭和26年)

昭和25年に朝日新聞に連載された獅子文六の小説は敗戦後の東京での暮らしを戯画化した風刺小説で、松竹と大映が競作して翌年5月に同時公開されました。本作は松竹バージョンのほうで、主人公夫婦を佐分利信と高峰三枝子が演じています。
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網走番外地(昭和40年)

伊藤一の原作は受刑囚とその妻との恋愛ロマンスもので昭和34年に日活で映画化されていますが、本作は網走刑務所という設定と題名だけを借りた全く別内容で製作されて、併映の『関東流れ者』を上回る支持を集めることになりました。
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乱れる(昭和39年)

成瀬巳喜男は松竹からPCLに移籍した以降はそのままほとんどの作品を東宝で作り続けましたが、本作はそのキャリアの終盤の頃の一本です。主演は成瀬作品で多く主演をつとめた高峰秀子。相手役を若大将・加山雄三が演じています。
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ガンマー第3号 宇宙大作戦(昭和43年)

東映は昭和41年に千葉真一主演で『海底大戦争』を日米合作で作っていますが、そのときにタッグを組んだラム・フィルムとともに再びSF作品として製作されたのが本作で、英語タイトルは「The Green Slime」となっています。
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夕やけ雲(昭和31年)

本作は昭和30年11月公開のメロドラマ『野菊の如き君なりき』から5ヶ月後に発表された青春もので、前作で起用された田中晋二が魚屋の長男洋一を演じています。脚本は木下恵介の実妹の楠田芳子で、妹の脚本を木下恵介が監督した唯一の作品でもあります。
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黒い十人の女(昭和36年)

大映の永田雅一から『おとうと』を作ったご褒美として好きな映画を撮っていいと言われた市川崑は、映画業界のライバルだったTV局のプロデューサーを妻と九人の浮気相手が共謀して殺そうとするブラックなドラマを和田夏十の脚本で作ることにしました。
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