昭和四十年代

日本映画

必殺仕掛人(昭和48年)

「必殺シリーズ」といえば「必殺仕事人」がすぐに思い浮かぶところですが、TVシリーズのスタートは「必殺仕掛人」。そもそも池波正太郎の原作が「仕掛人・藤枝梅安」ですから、そこに必殺と命名したのがシリーズ第一作となったのでした。
日本映画

拳銃は俺のパスポート(昭和42年)

「拳銃」をあえて「コルト」と読ませる、日活アクション映画末期の作品。石原裕次郎は昭和38年に石原プロモーションを設立して自ら映画製作に乗り出していましたので、当時の日活は渡哲也、高橋英樹らとともに宍戸錠が屋台骨として支えていました。鈴木清順監督・宍戸錠主演の『殺しの烙印』も同じ年に作られています。
日本映画

九ちゃんのでっかい夢(昭和42年)

坂本九を主演に据えながら、莫大な遺産相続とお笑いアクションに歌と踊りを重ね合わせて、文句なしに楽しめる作品に仕立てています。バタくさい素材ながらも軽めの味つけで、ロマンティックな雰囲気も加えるその演出は、松竹というよりは東宝のクレージーキャッツ主演映画に似た感じ。90分まるごと楽しい時間が過ごせます。
日本映画

大巨獣ガッパ(昭和42年)

昭和四十一年七月にテレビで『ウルトラマン』の放映が始まると、怪獣ブームは頂点に。すでに『ガメラ』を生み出していた大映は、昭和四十二年三月『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』を大ヒットさせます。同じ月に松竹が『宇宙大怪獣ギララ』を公開すると、そのすぐ翌月には日活がこの『大巨獣ガッパ』を封切りました。日本映画が斜陽の時代、とりあえず怪獣映画を作っとけ、みたいなノリだったのかもしれません。
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