昭和二十年以前

泣蟲小僧(昭和13年)

原作は林芙美子の短編小説で、脚本八田尚之・監督豊田四郎のコンビで映画化されました。この二人は前年の昭和12年に石坂洋次郎原作の『若い人』を初めて映画化していて、それぞれ文芸路線で活躍することになります。
外国映画

ロシュフォールの恋人たち(1967年)

『シェルブールの雨傘』に続き四年ぶりにジャック・ドゥミ監督が音楽家ミシェル・ルグランとコンビを組んで作ったフレンチミュージカルで、港町ロシュフォールを舞台にエスプリの利いたさまざまな恋愛ストーリーが軽快に語られていきます。
日本映画

驟雨(昭和31年)

本作では子供のいない結婚四年目の夫婦が日常の諍い事を重ねているうちにそれが亀裂へと広がっていく様子を隣家の夫婦や町内会との人間関係を交えてコミカルかつシニカルに描いていて、主役の夫婦は原節子と佐野周二が演じています。
日本映画

惑星大戦争(昭和52年)

『スター・ウォーズ』日本公開前にいち早く宇宙を舞台にしたSFものに取り組んだのが東宝で、『ゴジラ』をはじめ特撮映画を多く世に送り出してきたプロデューサーの田中友幸が福田純を監督に起用して作ったのがこの『惑星大戦争』でした。
昭和二十年以前

姿三四郎(昭和18年)

黒澤明は富田常雄の原作が出版される広告を見て、プロデューサーの森田信義に「これを買ってください」と頼んだそうです。公開されるや大ヒットを記録して、黒澤明はここから日本を代表する映画監督の道を歩み始めることになったのでした。
日本映画

夜の河(昭和31年)

京都は水質の良い鴨川に恵まれ染め色が鮮やかな京染めが産業として発展しましたが、本作は京染の老舗の看板を継いだ分家の娘を山本富士子が演じて、上原謙の大阪大学教授と不倫関係に陥る男女の恋愛を描いています。
外国映画

何かいいことないか子猫チャン(1965年)

ピーター・オトゥール演じるファッション雑誌の編集長が婚約者がいながら近づいてくる女性たちと浮気を繰り返すという恋愛喜劇で、キャプシーヌやウルスラ・アンドレスらの美人女優たちが次々に登場します。
日本映画

大忠臣蔵(昭和32年)

本作はGHQ占領終了後の忠臣蔵ブームの真っ最中に作られた一篇で、歌舞伎の興行主でもある松竹ですから一丁歌舞伎ものでやろうじゃないかということになったらしく、映画にしては珍しく「仮名手本忠臣蔵」を原作にした忠臣蔵ものになっています。
外国映画

渚にて(1959年)

イギリスの小説家ネヴィル・シュートが1957年に発表した小説「On the Beach」をもとにして、プロデューサー出身のスタンリー・クレイマーが自ら製作・監督をつとめて、オーストラリアのメルボルンでロケーション撮影をして映画化しました。
外国映画

シェーン(1953年)

ジャック・シェーファーの原作の評判を大学生の息子から聞いていたジョージ・スティーヴンスは、自ら製作・監督を担当してワイオミングの美しい山々を背景にした抒情的西部劇に仕立て上げ、西部劇としては古典中の古典ともいえる名作となりました。
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