日本映画 眼の壁(昭和33年) 昭和32年「週刊読売」に連載された原作は、前作の「点と線」とともに松本清張ブームを巻き起こしました。監督の大庭秀雄と主演の佐田啓二は、あの『君の名は』三部作のコンビ。恋愛ドラマ風な作り方から一転して、本作はなかなかハードな出来栄えになっています。予備知識なくなんとなく見始めても、いつのまにか画面に引き込まれてしまう。佳作とまではいかないのですが、隠れた一作です。 2021.09.22 日本映画昭和三十年代
日本映画 不道徳教育講座(昭和34年) 原作は三島由紀夫。原作とはいっても小説ではなく、週刊明星に連載された評論集。それをもとに、とある地方都市が文政省による「文教都市」認定審査に合格しようとするドタバタ喜劇にした映画です。でも思わず笑ってしまうなんて場面はほとんどなく、たまに苦笑が漏れ出る程度の喜劇と言ったところでしょうか。 2021.09.20 日本映画昭和三十年代
外国映画 リオの男(1964年) ジャン=ポール・ベルモンドと聞いて『勝手にしやがれ』を思い浮かべる方はアート映画志向なのに対して、この『リオの男』がすぐに思い出される方は娯楽映画志向なのではないでしょうか。それくらいベルモンドにとっての代表作のひとつ!とても楽しい映画で、気分がモヤっているときに見て、頭の中をすっからかんにしてしいまいましょう。 2021.09.20 外国映画1960年代