日本映画 女ばかりの夜(昭和36年) 昭和33年に罰則施行が開始された売春防止法によって収入を得る場を失った女性たちがいかにすれば社会復帰できるのかという地味なテーマを取り上げていて、女性監督ならではの視点で社会問題を直視しながらも深刻になり過ぎず、展開に引き込まれる作品に仕上がっています。 2022.07.02 日本映画昭和三十年代
日本映画 その場所に女ありて(昭和37年) 現在的にいえばTVドラマで頻繫にキャリアウーマンものが放映されているわけですので、女性を主人公にしたキャリアウーマンもののフロンティアとして、日本映画史に名を残すべき作品であることは確かだと思います。 2022.06.29 日本映画昭和三十年代
日本映画 楢山節考(昭和33年) 『楢山節考』映画化にあたって木下恵介監督がとった戦略は、原作の伝説的な雰囲気を映像表現するために全編をスタジオセットで撮影し、舞台のような効果を強調するために歌舞伎の演出手法を大胆に取り入れることでした。 2022.06.27 日本映画昭和三十年代
日本映画 大菩薩峠 完結篇(昭和36年) 監督は前作までの三隈研次から森一生に代わっていて、またお松を演じていた山本富士子も出演していません。前年の10月、12月と連続公開された前作までと比べると大幅にペースダウンして、本作の公開は昭和36年5月のゴールデンウイーク明けで、いちおう終わらせなきゃとなっていたのかもしれません。 2022.06.23 日本映画昭和三十年代
日本映画 顔役暁に死す(昭和36年) 監督の岡本喜八は『独立愚連隊西へ』ですでに加山雄三を主演に抜擢していましたので、そのキャラクターを最大限に引き出しながら、地方都市で縄張り争いをするギャング集団の抗争をさまざまな映像テクニックを使って描いています。 2022.06.19 日本映画昭和三十年代
日本映画 血槍富士(昭和30年) 内田吐夢がやっと日本に帰って来て、入社した東映で最初に撮ったのがこの『血槍富士』です。原作が井上金太郎となっている通り、井上が昭和2年に監督した『道中悲記』という映画がもとになっていて、主役の槍持ち権八を片岡千恵蔵が演じています。 2022.06.18 日本映画昭和三十年代
日本映画 眠狂四郎 殺法帖(昭和38年) 眠狂四郎というキャラクターをどのように映像化するのかがまだ定まっていない感じがして、雷蔵も机竜之介ほどにピカレスクに演じるのは違うと思ったのでしょうか、笑ったり情けをかけたりする人間味がところどころに垣間見えてはっきりしない演技になっていました。 2022.06.13 日本映画昭和三十年代
日本映画 しとやかな獣(昭和37年) 東京の晴海団地を舞台にして、芸能プロダクション経営者や流行作家などの金持ちから金を騙し取ってしたたかに寄生生活をする四人家族を主人公にした物語が繰り広げられます。 2022.06.08 日本映画昭和三十年代
日本映画 日本侠客伝(昭和39年) 本作はその中でも高倉健を初めて主役に据えた「日本侠客伝」シリーズの記念すべき第一作にあたります。ただし東映としては高倉健単独主演ではまだ興行面で不十分だと考えたようで、特別出演として中村錦之助をもうひとりの主役に起用しました。 2022.06.06 日本映画昭和三十年代
日本映画 幽霊島の掟(昭和36年) 本作は昭和36年の配給成績で年間第六位のヒットとなり、当時の記録では3億円を稼いだことになっています。かたや黒澤明の『用心棒』は第四位で3億5千万円。あの『用心棒』にこれだけ僅差に迫れるってスゴイことじゃないスかね。 2022.05.22 日本映画昭和三十年代