日本映画

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仁義なき戦い(昭和48年)

それまで東映が作って来たやくざ映画は明治から昭和初期にかけての義理人情の渡世を描いた任侠ものでしたが、この『仁義なき戦い』ではじめて戦後の現実的なヤクザすなわち暴力団の実態を映像化して、東映に実録ヤクザ映画という新しいジャンルをもたらしたのでした。
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宿無し犬(昭和39年)

主演の田宮二郎は「悪名シリーズ」で勝新太郎の相棒役に起用されて大映を代表するスターの仲間入りを果たしました。それからは現代の産業界を舞台にした「黒シリーズ」で主役を張るようになり、この「犬シリーズ」も田宮二郎主演で全九作が作られることになりました。
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人間の証明(昭和52年)

メディアミックス戦略が奏功して『犬神家の一族』が大ヒットしたのに続いて、角川春樹が製作したがこの『人間の証明』で、「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」という一節をキャッチコピーにした宣伝攻勢をかけ、またまた大ヒットを記録しました。
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逃亡列車(昭和41年)

映画の冒頭、日活のロゴマークが出る前に「この映画の製作に当たっては日本国有鉄道の協力を得ました」というテロップが無音で映し出される通り、中国の旧満州が舞台なのですが、ロケーション撮影は国内で行われ、映画に登場する汽車も国鉄が保有していた蒸気機関車が使われています。
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鬼火(昭和31年)

本作は東宝が「ダイヤモンド・シリーズ」と称して製作することになった中編作品の第一作で、上映時間は46分とTVの1時間ドラマと同じくらいの尺で作られています。千葉泰樹は本作の後も『好人物の夫婦』『下町』など5~6巻ものをダイヤモンド・シリーズとして発表することになります。
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ひまわり娘(昭和28年)

宝塚歌劇団に所属しているときに映画デビューした有馬稲子が正式に退団して東宝専属になってから初主演したのが本作で、いかにも東宝らしい都会派恋愛劇になっていると同時に権利を主張する女性たちをやや揶揄するような描き方が時代を感じさせる作品となっています。
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本日休診(昭和27年)

井伏鱒二が「別冊文藝春秋」に発表した小説は第一回読売文学賞を受賞していて、松竹の渋谷実監督が映画化しました。「本日休診」の札を掲げたものの次々にいろんな患者が現れたり事件に巻き込まれたりする主人公の町医者を柳永二郎が演じています。
昭和二十年以前

あの旗を撃て(昭和19年)

太平洋戦争における日本軍のフィリピン攻略でのコレヒドールの戦いを描いていて、フィリピン占領後に製作されたこともあって捕虜になったアメリカ人や現地のフィリピン人が多く出演している珍しい作品です。
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大魔神(昭和41年)

大映は昭和40年に『ガメラ』で特撮映画の分野に進出しましたが、「ガメラ」シリーズの『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』の併映作がこの『大魔神』でした。「大魔神」シリーズは京都で製作され、時代劇を得意とする大映京都撮影所の持ち味が十分に発揮されています。
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にっぽん昆虫記(昭和38年)

今村昌平監督は軽喜劇とは正反対の「重喜劇」にこだわって人間の本質をえぐり取るような映画を得意としていましたが、その代表作となったのがこの『にっぽん昆虫記』でした。成人映画に指定されたことが話題になり、年間配給収入第一位となる大ヒットを記録しました。
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