1940年代

恐怖省(1944年)

原作はイギリスの作家グレアム・グリーンが1943年に発表した小説で、映画化権を獲得したパラマウントピクチャーズがフリッツ・ラングを監督に起用して映画化しました。1944年といえば、第二次世界大戦の真っ最中であり、ドイツ敗戦が濃厚になっていた時期です。
外国映画

騎兵隊(1959年)

南北戦争は1861年から1965年まで四年間にわたって北軍と南軍の間で起こったアメリカ国内の内戦で、本作は1863年に実際に行われた「ヴィッグスバーグの包囲戦」をモデルにしていて、主演はジョン・ウェインとウィリアム・ホールデンの二人です。
外国映画

恐怖のメロディ(1971年)

クリント・イーストウッドは、マルパソ・プロダクションを自ら設立してユニバーサル映画と自身の監督作品を撮ることができるよう契約を結びました。そして本作で監督デビューを果たしたイーストウッドは、ハリウッドの中でも主演兼監督ができる比類ない才能を発揮していくことになります。
外国映画

危険な関係(1959年)

フランス革命直前の1782年に砲兵士官ラクロによって書かれた小説「危険な関係」は貴族社会の退廃を描いたことで長く読み継がれました。その原作を映画化したのは、若妻ブリジット・バルドー主演の『素直な悪女』で監督デビューしたロジェ・ヴァディムでした。
日本映画

銀嶺の果て(昭和22年)

学生時代から登山が趣味だった谷口千吉のために黒澤明が冬の北アルプスを銀行強盗三人組が逃走する脚本を書き上げ、谷口千吉にとっての実質的な監督デビュー作となりました。同時に東宝ニューフェイスの一期生として東宝に入社した三船敏郎の初出演作にもなっています。
日本映画

斬る(昭和37年)

原作は「眠狂四郎シリーズ」で有名な柴田錬三郎の「梅一枝」という小説で、主人公の江戸時代末期の剣客・高倉新吾を市川雷蔵が演じていまして、大映京都撮影所の屋台骨を支えていた三隈研次が監督をつとめました。
外国映画

気狂いピエロ(1965年)

ゴダールは長編第一作の『勝手にしやがれ』でフランソワ・トリュフォーとともにヌーヴェル・ヴァーグの寵児となりましたが、長編10作目にあたるこの『気狂いピエロ』は、ヌーヴェル・ヴァーグが到達したひとつの頂点ともいえる映画史的に瞠目すべき作品となりました。
日本映画

銀座化粧(昭和26年)

アメリカ巡業から帰ってバッシングを浴びていた時期の田中絹代が銀座の夜の街で働く主人公を演じています。女性を描くことを得意としていた成瀬巳喜男にぴったりの素材で、戦争の惨禍から復興したばかりの銀座が映像として残されているのも見どころになっています。
1940年代

黄色いリボン(1949年)

原題にもなっている「She Wore a Yellow Ribbon」は19世紀前半から歌われていたアメリカ民謡。「遠くに行ってしまった彼を想い、彼女は黄色いリボンを身につける」という歌詞の曲が、本作ではさまざまな場面で曲調を変えながらリピートされます。
日本映画

霧の旗(昭和40年)

山田洋次といえば「男はつらいよ」シリーズとイコールになるわけですが、シリーズ開始前は松竹でハナ肇を主役にした喜劇を専門にしていました。ところがどっこい、倍賞千恵子を主演にして松本清張作品の中でも異色ともいえるピカレスクロマンを映像化していたんですね。
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