MASTERPIECE

外国映画

アパートの鍵貸します(1960年)

デヴィッド・リーンの『逢びき』からインスピレーションを受けたビリー・ワイルダーが、『昼下がりの情事』以降コンビを組んでいたI・A・L・ダイアモンドとオリジナル脚本を書き下し、『お熱いのがお好き』のジャック・レモンを主演に起用した傑作です。
外国映画

大いなる西部(1958年)

ウィリアム・ワイラーは1953年に監督した『ローマの休日』以来、グレゴリー・ペックと僚友関係となり、二人は共同製作者として西部劇の大作に取り組みました。東部と西部、旧世代と新世代など様々な対立関係を乗り越えようとするストーリーは当時の東西冷戦を背景としたものでしょうか。
日本映画

永遠の人(昭和36年)

木下恵介は優秀な脚本家でもあり、楠田芳子がシナリオを書いた『夕やけ雲』以降は深沢七郎の原作を脚色した『楢山節考』『笛吹川』以外はすべて自らの脚本を映画にしています。本作も木下恵介のオリジナルシナリオ作品で『笛吹川』に続けて製作されました。
1940年代

落ちた偶像(1948年)

グレアム・グリーンとキャロル・リードのコンビは翌1949年にオールタイムベストに必ずランクされる『第三の男』を作りますが、本作はその共同作業の土台を作るきっかけとなると同時に、トップクラスのサスペンス作品となっています。
日本映画

白い巨塔(昭和41年)

小説「白い巨塔」は大学病院や医学界の内幕を赤裸々に描いて評判を呼び、昭和40年には新潮社から単行本も刊行されました。翌年その小説を映画化したのが経営危機に瀕していた大映で、山本薩夫監督にとっても代表作となりました。
昭和二十年以前

兄とその妹(昭和14年)

島津保次郎は松竹蒲田撮影所で「小市民映画」スタイルを確立して松竹を代表する名監督でしたが、本作はその島津保次郎の代表作とされる作品です。兄夫婦宅に妹が同居している三人家族を主人公にしていて、兄を佐分利信、妹を桑野通子が演じています。
日本映画

蜂の巣の子供たち(昭和23年)

監督の清水宏は戦時中に松竹を離れ、戦後になると戦災孤児十数人を引き取って熱海の山中で育てていました。その子供たちを出演させて映画を作ることを考えた清水宏は同人たちを集めて「蜂の巣プロダクション」を設立し、本作を自主製作します。
日本映画

雪国(昭和32年)

ノーベル文学賞を受賞した世界的作家である川端康成の代表的な小説「雪国」は二度映画化されていまして、本作はその最初の映画化作品です。小説を映画化した文芸作品を多く残している豊田四郎監督作品の中でも本作は特に傑出しています。
外国映画

ミツバチのささやき(1973年)

1940年にスペインのバスク地方に生まれたビクトル・エリセが三十三歳のときに発表した長編第一作で、スペイン内戦直後の農村に住む家族を主人公にして次女アナの視点で描いた一種のファンタジーともいえる作品です。
日本映画

拝啓天皇陛下様(昭和38年)

本作は渥美清が主演した三番目の作品で、野村芳太郎監督によって渥美清の個性が存分に発揮された傑作喜劇となりました。この映画を見たフジテレビのスタッフがヒントを得て、TVシリーズの「男はつらいよ」を発想したという話もあるそうです。
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