CRIME

1940年以前

M(1931年)

サイレント時代からドイツで監督として活躍していたフリッツ・ラングにとっての初めてのトーキー作品で、デュッセルドルフで起こった少女連続殺人事件をモチーフにしてラングと妻テア・フォン・ハルボウが脚本を書きました。
日本映画

妻二人(昭和42年)

タイトルにある「二人」を演じるのは大映専属を貫いた若尾文子と東宝・松竹を経てフリーとなった岡田茉莉子。日本映画界を代表する女優二人は翌昭和43年今井正監督の『不信のとき』にも出演していますが、主演としてぶつかりあう共演作は本作のみです。
1940年代

犯罪河岸(1947年)

第二次大戦中に監督したサスペンス映画で注目を浴びたアンリ・ジョルジュ・クルーゾーは対独協力を疑われて表立った活動ができなくなっていましたが、ジャン・コクトーらの支援を得て、この『犯罪河岸』で映画界に見事復帰を果たしました。
1940年代

十字砲火(1947年)

原作は後に『熱いトタン屋根の猫』や『プロフェッショナル』の脚本・監督を務めることになるリチャード・ブルックスが書いた小説で、RKOラジオピクチャーズのエイドリアン・スコットがプロデューサーとなって映画化されました。
外国映画

地下室のメロディー(1963年)

第二次大戦の前からギャング映画に主演していたジャン・ギャバンと1960年代にフランス映画界のトップスターのひとりとなったアラン・ドロンの二人が初めて共演した犯罪映画で、カンヌのカジノから10億フランの現金を強奪するお話です。
外国映画

ボルサリーノ(1970年)

フランス映画界を代表する大スターのジャン・ポール・ベルモンドとアラン・ドロンが共演した作品で、アラン・ドロンからベルモンドに共演のオファーを出し、脚本を読んだうえでベルモンドが出演を承諾したという話が伝わっています。
日本映画

穴(昭和32年)

市川崑作品としては、製作順でいうと本作は『炎上』のひとつ前にあたります。京マチ子を犯罪に巻き込まれるルポルタージュ記者役に起用して、コメディエンヌとしての才能を引き出したのが特徴で、原作ものではなく久里子亭のオリジナル脚本に注目です。
日本映画

悪の階段(昭和40年)

南條範夫の「おれの夢は」という小説を原作にして、鈴木英夫が自ら脚色して監督しました。東宝は明朗快活なサラリーマンものを得意ジャンルとしていましたから、本作のような完全犯罪を狙って現金強奪を企てる四人組のお話は割と珍しい部類に入ります。
1940年以前

ランジュ氏の犯罪(1936年)

ジャン・ルノワールは1936年に抒情的な傑作短編『ピクニック』を撮っていますが、本作はその直前に作られた犯罪映画で、ルノワール自身が『ゲームの規則』などと並ぶ傑作だと自負する作品だったようです。
日本映画

網走番外地(昭和40年)

伊藤一の原作は受刑囚とその妻との恋愛ロマンスもので昭和34年に日活で映画化されていますが、本作は網走刑務所という設定と題名だけを借りた全く別内容で製作されて、併映の『関東流れ者』を上回る支持を集めることになりました。
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