外国映画

1940年代

幻の女(1944年)

原作はウィリアム・アイリッシュのミステリー小説「幻の女」で、1942年に出版されました。二年後に映画化されているということは小説がヒットしたせいでしょうか。
1940年代

夜も昼も(1946年)

この映画はたくさんのミュージカルで作詞・作曲を担当し、数多くのスタンダード・ナンバーを世に送り出したコール・ポーターの伝記映画。音楽家の伝記ものとしては『グレン・ミラー物語』や『愛情物語』と同じ系列の作品で、本作も「コール・ポーター物語」という邦題のほうがわかりやすかったかもしれません。
1940年以前

コンチネンタル(1934年)

元はアステアが主演していたブロードウェイミュージカルの「Gay Divorce」(陽気な離婚)で、映画化に際して題名が「The Gay Divorcee」(陽気な離婚女性)に変更されました。「離婚」という言葉がカトリックの観客にとっては不適当だと判断されたのだそうです。
外国映画

百万弗の人魚(1952年)

主演はエスター・ウィリアムズ。実際に競泳選手として活躍して本当ならオリンピックにも出場していたレベルだったとか。水泳のスキルをいかして水中ショーに出ていたところをハリウッドにスカウトされてMGMで大スターになったのでした。
外国映画

戦う翼(1962年)

人公バズ・リクソン大尉を演じているのはスティーヴ・マックイーン。あの娯楽映画の大傑作『大脱走』の前年に出演した作品です。マックイーン主演の戦争映画ならば、当然のごとく弱きを助け強きをくじくマックイーンを想像してしまうのですが、本作はちょっと違っていて終戦まで戦闘機に乗り続けたいとのぞむ戦争大好きな空軍大尉を演じています。
1940年代

打撃王(1942年)

原題は「The Pride of the Yankees」(ヤンキースの誇り)で、メジャーリーグを代表するチームであるニューヨーク・ヤンキースに在籍したルー・ゲーリッグを主人公にした作品です。ルー・ゲーリッグはベーブ・ルースと同じ時代に活躍した強打者の一塁手でしたが、難病に倒れて四十二歳で夭折しました。
外国映画

007死ぬのは奴らだ(1973年)

ショーン・コネリーは前作『ダイヤモンドは永遠に』でカムバックしましたが、かつての躍動感は失われていて激しいアクションはもう無理でした。そこでハリー・サルツマンとアルバート・R・ブロッコリのプロデューサーコンビは新しいボンド役にイギリス人俳優のロジャー・ムーアを指名しました。ショーン・コネリーとは全く違って軽い快さが持ち味のムーアは、この映画をきっかけにムーアらしいジェームズ・ボンド像をつくっていきます。
1940年代

マルタの鷹(1941年)

原作はダシール・ハメット。推理小説においてハードボイルドタッチのスタイルを確立した人で、レイモンド・チャンドラーなどに大きな影響を与えた小説家です。この『マルタの鷹』は小説が発表されるとすぐにワーナー・ブラザーズが映画化権を獲得し、1930年代に二度映画化されていたんだそうです。あえて三度目の映画化に挑戦したのが、初めて監督をやることになったジョン・ヒューストン。そしてそのヒューストンの推薦で主役のサム・スペードを演じたのがハンフリー・ボガードでした。
1940年代

荒野の決闘(1946年)

こんにちは。大舟シネマ館主よのきちです。今日の映画は、ジョン・フォード監督の『荒野の決闘』です。ジョン・フォードといえばアカデミー賞監督賞を四度も受賞した名監督で、特に『駅馬車』や『黄色いリボン』などジョン・ウェイン主演の西部劇が有名ですよね。ジョン・フォードは、第二次大戦中にはアメリカ海軍の戦意高揚ドキュメンタリーを撮っていたので、この『荒野の決闘』は、戦後における劇映画への復活作品でもありました。そのためなのか、西部劇なのにドンパチガンファイトシーンが少なくて、ある意味で恋愛映画ともいえるようなロマンチックかつのどかな雰囲気を湛えた作品になっています。1881年にトゥームストーンのOKコラルで実際に起こった銃撃戦に向けて物語が進みますが、主役のワイアット・アープをやるのがヘンリー・フォンダ。相方となるドク・ホリディはヴィクター・マチュアが演じています。
1940年代

救命艇(1944年)

原作者としてクレジットされているジョン・スタインベックは『怒りの葡萄』や『エデンの東』を描いた小説家で後にノーベル文学賞を受賞する大家。この大御所にヒッチコックはシナリオを依頼したのですが「使い物にならない」とほとんどボツにして、最終的にはジョー・スワーリングというシナリオライターの脚本を採用したそうです。船が撃沈されて遭難した九人が乗ったライフボート。その小さな救命艇の中だけで1時間半が進行するある意味での密室劇で、まるで舞台を見ているような緊迫感があります。
タイトルとURLをコピーしました