1950年代

外国映画

現金に手を出すな(1954年)

ギャング同士の抗争を描いたフレンチ・フィルム・ノワールの代表作ともいえる作品で、第二次大戦後になって目立った出演作がなかったジャン・ギャバンは本作で復活を果たし、以後ギャングの大物役を得意とするようになりました。
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大いなる西部(1958年)

ウィリアム・ワイラーは1953年に監督した『ローマの休日』以来、グレゴリー・ペックと僚友関係となり、二人は共同製作者として西部劇の大作に取り組みました。東部と西部、旧世代と新世代など様々な対立関係を乗り越えようとするストーリーは当時の東西冷戦を背景としたものでしょうか。
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危険な関係(1959年)

フランス革命直前の1782年に砲兵士官ラクロによって書かれた小説「危険な関係」は貴族社会の退廃を描いたことで長く読み継がれました。その原作を映画化したのは、若妻ブリジット・バルドー主演の『素直な悪女』で監督デビューしたロジェ・ヴァディムでした。
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十戒(1956年)

1923年製作のサイレント映画『十誡』を大ヒットさせて「史劇の巨匠」とも呼ばれていたセシル・B・デミルが七十五歳のときに自らのプロダクションによりリメイクした3時間40分に及ぶ大作で、製作費は当時の金額で1300万ドルに達しました。
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ミラノの奇蹟(1951年)

第二次大戦後に復興を始めたイタリアは貧富の格差が顕在化してきます。本作は分断化されたイタリア社会をミラノ郊外の貧民窟を舞台にしてファンタジックに描いていて、1951年の第4回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを獲得しています。
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突撃(1957年)

ハンフリー・コッブという人が書いた小説が原作で、第一次大戦の独仏戦における第二次エーヌの戦いを描いています。原題の「Paths of Glory」は「栄光の道は墓に続いている」という詩の一節からとられているそうです。
1950年代

花咲ける騎士道(1952年)

原題「Fanfan la Tulipe」のファンファンは主演のジェラール・フィリップが演じる主人公の名前。ハンサムで女性にモデる剣士ファンファンはジェラール・フィリップのイメージにぴったりで、本作以降このファンファンが彼の通称というかあだ名になりました。
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黄金の腕(1955年)

戦後スランプに陥っていたフランク・シナトラは1953年の『地上より永遠に』で見事カムバックを果たし、本作でも「黄金の腕」と呼ばれる腕利きのカードディーラーが麻薬中毒から抜け出せない苦悩を演じて、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
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渚にて(1959年)

イギリスの小説家ネヴィル・シュートが1957年に発表した小説「On the Beach」をもとにして、プロデューサー出身のスタンリー・クレイマーが自ら製作・監督をつとめて、オーストラリアのメルボルンでロケーション撮影をして映画化しました。
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シェーン(1953年)

ジャック・シェーファーの原作の評判を大学生の息子から聞いていたジョージ・スティーヴンスは、自ら製作・監督を担当してワイオミングの美しい山々を背景にした抒情的西部劇に仕立て上げ、西部劇としては古典中の古典ともいえる名作となりました。
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