日本映画 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(昭和42年) シリーズ第三弾にあたる本作では、空中戦と銘打って空飛ぶ怪獣同士の対決を見せようと羽をもつギャオスという対決相手が設定されましたが、空を飛ぶことよりも口から発射される超音波メスの切れ味があまりにも印象的な悪役怪獣が生み出されたのでした。 2022.06.30 日本映画昭和四十年代
日本映画 その場所に女ありて(昭和37年) 現在的にいえばTVドラマで頻繫にキャリアウーマンものが放映されているわけですので、女性を主人公にしたキャリアウーマンもののフロンティアとして、日本映画史に名を残すべき作品であることは確かだと思います。 2022.06.29 日本映画昭和三十年代
日本映画 楢山節考(昭和33年) 『楢山節考』映画化にあたって木下恵介監督がとった戦略は、原作の伝説的な雰囲気を映像表現するために全編をスタジオセットで撮影し、舞台のような効果を強調するために歌舞伎の演出手法を大胆に取り入れることでした。 2022.06.27 日本映画昭和三十年代
日本映画 大菩薩峠 完結篇(昭和36年) 監督は前作までの三隈研次から森一生に代わっていて、またお松を演じていた山本富士子も出演していません。前年の10月、12月と連続公開された前作までと比べると大幅にペースダウンして、本作の公開は昭和36年5月のゴールデンウイーク明けで、いちおう終わらせなきゃとなっていたのかもしれません。 2022.06.23 日本映画昭和三十年代
外国映画 大統領の陰謀(1976年) ウォーターゲート事件の真相を暴いたワシントン・ポスト紙のカール・バーンスタインとボブ・ウッドワードは取材の経緯を手記にして発表し、その原作の権利を45万ドルで買い取ったロバート・レッドフォードがワーナーブラザーズに持ち込んで映画化したのが本作です。 2022.06.22 外国映画1970年代
日本映画 噂の女(昭和29年) 本作は昭和29年3月公開の『山椒大夫』と11月公開の『近松物語』の間の6月に公開されていて、溝口健二はなんと一年に三作を製作したのでした。日本映画史に残る名作にはさまれた形になった本作は、さすがに他の溝口作品よりはやや散漫な作りになっています。 2022.06.20 日本映画昭和二十年代
日本映画 顔役暁に死す(昭和36年) 監督の岡本喜八は『独立愚連隊西へ』ですでに加山雄三を主演に抜擢していましたので、そのキャラクターを最大限に引き出しながら、地方都市で縄張り争いをするギャング集団の抗争をさまざまな映像テクニックを使って描いています。 2022.06.19 日本映画昭和三十年代
日本映画 血槍富士(昭和30年) 内田吐夢がやっと日本に帰って来て、入社した東映で最初に撮ったのがこの『血槍富士』です。原作が井上金太郎となっている通り、井上が昭和2年に監督した『道中悲記』という映画がもとになっていて、主役の槍持ち権八を片岡千恵蔵が演じています。 2022.06.18 日本映画昭和三十年代
外国映画 リオ・ロボ(1970年) 1977年に亡くなったハワード・ホークスにとっての遺作になったのがこの映画です。撮影時にハワード・ホークスは七十四歳、ジョン・ウェインは六十三歳。二人の年齢が西部劇というジャンル自体が消滅しそうな時代を象徴しているともいえるでしょう。 2022.06.15 外国映画1970年代
日本映画 眠狂四郎 殺法帖(昭和38年) 眠狂四郎というキャラクターをどのように映像化するのかがまだ定まっていない感じがして、雷蔵も机竜之介ほどにピカレスクに演じるのは違うと思ったのでしょうか、笑ったり情けをかけたりする人間味がところどころに垣間見えてはっきりしない演技になっていました。 2022.06.13 日本映画昭和三十年代