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日本映画

三十三間堂 通し矢物語(昭和20年)

本作は昭和20年6月公開でなんと太平洋戦争終戦の2ヶ月前に映画館で上映されました。東宝で製作されて東宝専属だった成瀬巳喜男が監督しているのですが、撮影は松竹の京都撮影所で行われ、俳優も松竹の田中絹代と松竹から東宝に移籍して騒動を引き起こした長谷川一夫の二人が主演しています。
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大菩薩峠 完結篇(昭和36年)

監督は前作までの三隈研次から森一生に代わっていて、またお松を演じていた山本富士子も出演していません。前年の10月、12月と連続公開された前作までと比べると大幅にペースダウンして、本作の公開は昭和36年5月のゴールデンウイーク明けで、いちおう終わらせなきゃとなっていたのかもしれません。
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血槍富士(昭和30年)

内田吐夢がやっと日本に帰って来て、入社した東映で最初に撮ったのがこの『血槍富士』です。原作が井上金太郎となっている通り、井上が昭和2年に監督した『道中悲記』という映画がもとになっていて、主役の槍持ち権八を片岡千恵蔵が演じています。
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眠狂四郎 殺法帖(昭和38年)

眠狂四郎というキャラクターをどのように映像化するのかがまだ定まっていない感じがして、雷蔵も机竜之介ほどにピカレスクに演じるのは違うと思ったのでしょうか、笑ったり情けをかけたりする人間味がところどころに垣間見えてはっきりしない演技になっていました。
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幽霊島の掟(昭和36年)

本作は昭和36年の配給成績で年間第六位のヒットとなり、当時の記録では3億円を稼いだことになっています。かたや黒澤明の『用心棒』は第四位で3億5千万円。あの『用心棒』にこれだけ僅差に迫れるってスゴイことじゃないスかね。
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綱渡り見世物侍(昭和30年)

若殿と曲芸師が瓜二つの顔貌の持ち主で、その入れ替わりでいろんな事件が起こって最後には元に戻って事件が解決する。これは元をたどるとマーク・トウェインの「王子と乞食」を原典とした入れ替わりものの大量の亜種のひとつでした。
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橋蔵のやくざ判官(昭和37年)

ご存知「遠山の金さん」もののひとつですが、時代劇なのに映画の途中から本格的な推理ドラマの様相になってきて、そのトリックがなかなか手の込んだものなので、見ていて全く飽きませんでした。
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青葉城の鬼(昭和37年)

原作は山本周五郎の長編小説「樅ノ木は残った」で、歴史上ではお家乗っ取りを企む首謀者だった原田甲斐を、実は伊達家安泰のために奔走した忠臣として大胆に設定し直したのが山本周五郎でした。
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雪之丞変化(昭和34年)

昭和10年に朝日新聞に連載された三上於菟吉の小説「雪之丞変化」は歌舞伎役者に身をやつした主人公が親の仇を討つというシンプルなストーリーから幾度となく映画化されてきました。本作はサイレント映画時代から大量のプログラムピクチャーを量産してきたマキノ雅弘が監督し、歌舞伎出身の大川橋蔵が主演した東映版です。
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大菩薩峠 竜神の巻(昭和35年)

本作は『大菩薩峠』の第二部にあたりますので、第一部が昭和35年10月公開されてからわずか9週間後の12月末に大映の正月映画として封切られました。
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