昭和27年

昭和二十年代

原爆の子(昭和27年)

広島で原爆に遭った少年少女たちによる手記を集めた「原爆の子」を近代映画協会と日教組が映画化に取り組んだのですが、新藤兼人が書いた脚本に文句をつけた日教組が離脱して、近代映画協会が劇団民藝と共同で自主製作することになりました。
日本映画

カルメン純情す(昭和27年)

昭和26年に公開された『カルメン故郷に帰る』は日本初のオールカラー映画でしたが、本作は高峰秀子のリリー・カルメンと小林トシ子の朱美の二人の後日譚になっていて、カルメンが前衛芸術家の男性に恋をするというストーリーになっています。
日本映画

本日休診(昭和27年)

井伏鱒二が「別冊文藝春秋」に発表した小説は第一回読売文学賞を受賞していて、松竹の渋谷実監督が映画化しました。「本日休診」の札を掲げたものの次々にいろんな患者が現れたり事件に巻き込まれたりする主人公の町医者を柳永二郎が演じています。
日本映画

あの手この手(昭和27年)

京都伸夫という原作者はかなりの女性遍歴の持ち主だったようで、いわゆる男性目線で理想化された女性像ではなく、あまり映画には取り上げられないような女性の女性らしい性格設定がアコという人物で表現されていたように思います。
日本映画

稲妻(昭和27年)

成瀬巳喜男が昭和26年の『めし』に続いて林芙美子の小説を映画化したのが本作ですが、原作となった『稲妻』は林芙美子が『放浪記』を発表して流行作家になった翌年の昭和11年に発表されたものです。
日本映画

おかあさん(昭和27年)

。このドンズバ過ぎるタイトルにちょっと引き気味になってしまうかもしれません。その通りで正真正銘、おかあさんを主人にした家庭劇です。おかあさんを演じるのは田中絹代で、当時43歳の田中は戦前のトップ女優だったのが、戦後ある事件をきっかけに人気が凋落。そのスランプから脱したのが、溝口健二監督作品『西鶴一代女』でした。
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