中平康

日本映画

その壁を砕け(昭和34年)

自分の車を買った修理工が殺人事件の犯人にされてしまう事件を描いた社会派サスペンスで、事件から捜査、法廷へと展開していく物語は非常に緊迫していて、1時間40分の上映時間があっという間に過ぎていく緊張感に満ちた作品にまとまっています。
日本映画

おんなの渦と淵と流れ(昭和39年)

榛葉英治という人が書いた小説を原作として成澤昌茂が脚本に仕上げました。大連で英文学を教えていた男が貞淑な妻と結婚するのですが、その妻が次第に肉体的にも精神的にも陰をもった女性であることを知るというミステリアスな文芸ものになっています。
日本映画

紅の翼(昭和33年)

石原慎太郎の小説を映画化した『太陽の季節』でデビューすると、すぐに『狂った果実』で主役を演じた石原裕次郎。それから二年少ししか経っていないときの主演作が『紅の翼』ですが、その間に二十本以上の作品に出演する売れっ子ぶりでした。裕次郎を発掘したのが水の江瀧子。戦前、松竹歌劇団で「男装の麗人」と謳われたターキーは、戦後日活で映画のプロデューサーとして大いに活躍した、先駆的なキャリアウーマンです。監督の中平康もまだ早いと言われたのをターキーが監督に昇格させたらしいです。
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