昭和三十年代

日本映画

馬鹿が戦車でやって来る(昭和39年)

タイトルロールでは「ハナ肇の」という主演者冠がまず最初に映し出され、「戦車」には「タンク」のフリガナがつけられています。海沿いにある小さな村落が舞台になっていて、村はずれに住むサブという主人公をハナ肇が演じています。
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黒線地帯(昭和35年)

昭和33年の『白線秘密地帯』からスタートした新東宝ラインシリーズの第二作となる本作は、天知茂演じるトップ屋が麻薬を扱う売春組織から殺人犯の濡れ衣を着せられる巻き込まれ型の無国籍アクション映画になっています。
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白と黒(昭和38年)

一見すると松本清張の原作ものなのかなと勘違いしてしまうのですが、橋本忍が書き下ろしたオリジナル脚本を映画化した作品で、多くの黒澤作品で助監督を勤めあげた堀川弘通が監督し、小林桂樹が主演しています。
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惜春鳥(昭和34年)

題名は、主人公の若者たちが青春時代に別れを告げて大人になっていくことへの哀切な思いを表現しています。会津若松が舞台になっていて、若くして死んでいった白虎隊の青年たちに現在の自分の境遇を重ねるという設定が本作の基本的なモチーフです。
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黄線地帯 イエローライン(昭和35年)

新東宝では「地帯シリーズ」とか「ラインシリーズ」と呼ばれる一連の作品群があり、本作は『白線秘密地帯』『黒線地帯』に続くシリーズ第三作にあたります。殺し屋が裏切った依頼主を追って神戸に潜入するという追跡ドラマ仕立てになっています。
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乾いた花(昭和39年)

石原慎太郎が昭和33年に「新潮」6月号に発表した短編小説「渇いた花」を原作とした作品で、昭和38年に完成していたにもかかわらず、8ヶ月遅れて公開されました。篠田正浩は松竹の監督でしたが、本作は文芸プロダクションにんじんくらぶが製作しています。
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伊豆の踊子(昭和38年)

川端康成が書いた短編連作「伊豆の踊子」が出版されたのは昭和2年のことでしたが、以来何度も映画化された中で本作は四度目に映画化された日活版です。原作で十四歳と設定されている踊り子を演じたのは、当時十八歳の吉永小百合でした。
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新源氏物語(昭和36年)

平安時代中期に紫式部が書いた「源氏物語」は現代の作家たちによって現代語訳で出版されてきましたが、本作は雑誌週刊文春に連載された川口松太郎の「新源氏物語」を原作としています。主演は大映を代表する大スター市川雷蔵で、当時三十歳の雷蔵の美貌がカラー映像で残されました。
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電送人間(昭和35年)

プロデューサー制をとっていた東宝では、『ゴジラ』を製作した田中友幸が円谷英二を特技監督に起用した特撮映画をシリーズ化していましたが、その初期には「変身人間もの」と呼ばれる連作がありました。本作は『美女と液体人間』に続く第二作です。
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忠臣蔵(昭和33年)

日本の時代劇史上最大最高の鉄板コンテンツとして映画界でも繰り返し忠臣蔵ものが作られました。本作は大映が創立18周年記念としてオールスターキャストで製作したものですが、驚くことにシンプルでドンズバの『忠臣蔵』という題名を持つ忠臣蔵映画はこの大映版のみです。
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