日本映画 最後に笑う男(昭和24年) サーカスの空中ブランコを題材としている本作の主演は滝沢修で、それよりも注目なのは京マチ子が大映で本格的にデビューした記念すべき作品だということ。京マチ子の見事なダンスが見られるのも本作の価値を高めています。 2023.01.31 日本映画昭和二十年代
日本映画 名刀美女丸(昭和20年) 太平洋戦争末期の戦時下で、映画製作にはさまざまな統制がかけられていました。しかし日本人を象徴するような日本刀を作る刀鍛冶を主人公にして、親の仇を討つ女性の物語に仕立てたことで、当局のお眼鏡にかなった映画を作ることができました。 2023.01.25 日本映画昭和二十年代
日本映画 細雪(昭和25年) 原作は谷崎潤一郎が書いた日本文学を代表する小説で、これまでに三度映画化されています。その最初が新東宝で映画化された阿部豊監督作品で、二度目は昭和34年の島耕二監督の大映版、三度目が昭和58年の市川崑監督による東宝版です。 2023.01.14 日本映画昭和二十年代
日本映画 恋人(昭和26年) 主演の久慈あさみは宝塚歌劇団で男役として活躍していましたが、淡島千景が宝塚を退団して松竹から映画デビューしたのに刺激を受けて新東宝に入りました。結婚直前にお互いの恋心を確認しあう男女のちょっとせつない物語で、共演は池部良です。 2023.01.06 日本映画昭和二十年代
昭和二十年代 ひまわり娘(昭和28年) 宝塚歌劇団に所属しているときに映画デビューした有馬稲子が正式に退団して東宝専属になってから初主演したのが本作で、いかにも東宝らしい都会派恋愛劇になっていると同時に権利を主張する女性たちをやや揶揄するような描き方が時代を感じさせる作品となっています。 2022.11.23 昭和二十年代日本映画
日本映画 本日休診(昭和27年) 井伏鱒二が「別冊文藝春秋」に発表した小説は第一回読売文学賞を受賞していて、松竹の渋谷実監督が映画化しました。「本日休診」の札を掲げたものの次々にいろんな患者が現れたり事件に巻き込まれたりする主人公の町医者を柳永二郎が演じています。 2022.11.19 日本映画昭和二十年代
日本映画 てんやわんや(昭和25年) 原作は獅子文六が毎日新聞に書いた連載小説で、連載終了の翌年すぐに松竹で渋谷実監督によって映画化されました。愛媛県宇和島市は獅子文六の妻の在所で、戦時中宇和島に疎開していた獅子文六が地元のお祭りや名産品、方言などの文化や風習を題材にして小説化した作品だそうです。 2022.10.22 日本映画昭和二十年代
日本映画 新馬鹿時代(昭和22年) 昭和22年10月12日に前編が公開され二週間後の10月26日に后編が続いて劇場にかかりました。昭和22年4月に日比谷の有楽座でロッパとエノケンの合同公演が実現し、その余勢を買って東宝が映画化したのがこの『新馬鹿時代』で、合計すると2時間46分にも及ぶ長編喜劇となったのでした。 2022.10.10 日本映画昭和二十年代
日本映画 女性の勝利(昭和21年) 戦時中は『元禄忠臣蔵』など国策映画の流れにのった溝口健二でしたが、占領下ではGHQの方針にそって女性の地位向上をうたった「女性解放三部作」に取り組むことになります。本作はその一作目にあたり、女性弁護士が男性優位の封建的な考え方に固執する検事と対峙する姿を描いています。 2022.10.05 日本映画昭和二十年代
日本映画 ひろしま(昭和28年) GHQによる占領が終了してすぐに広島の実態を映画にして伝えようという動きが起こり、この映画が製作されたのですが、一部の描写が反米的と捉えられて一般のルートでは公開されないままになってしまいました。しかし近年になって再評価され、やっとTVで放映されるようになったのでした。 2022.08.10 日本映画昭和二十年代