昭和三十年代

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警察日記(昭和30年)

小さな町の警察署で様々な人々の事件や困りごとがスケッチのように描かれていく本作は、伊藤永之介という人が書いた小説がもとになっていて、秋田県出身の伊藤永之介は昭和初期からプロレタリア文学の作家として活躍し農村をテーマにした小説を多く残した人だそうです。
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青葉城の鬼(昭和37年)

原作は山本周五郎の長編小説「樅ノ木は残った」で、歴史上ではお家乗っ取りを企む首謀者だった原田甲斐を、実は伊達家安泰のために奔走した忠臣として大胆に設定し直したのが山本周五郎でした。
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霧笛が俺を呼んでいる(昭和35年)

映画を見ているうちに自然と気がつくのですが、キャロル・リード監督の不朽の名作『第三の男』とほぼ同じキャラクター設定とストーリー展開になっています。
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日本の夜と霧(昭和35年)

映画の内容があまりに政治寄りでかつ難解だったため公開四日目に上映中止となってしまいました。大島渚監督は現場の了解なく一方的に上映を中止した会社に反発して翌年松竹を退社し、独立プロダクションを立ち上げることになったのでした。
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モスラ対ゴジラ(昭和39年)

ゴジラ対自衛隊、ゴジラ対モスラ、ゴジラ対モスラの幼虫などの対決場面それぞれに特色が出るような工夫がされていて、1時間半の上映時間が飽きることなく楽しめるようになっていました。
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白夫人の妖恋(昭和31年)

特撮は円谷英二が指揮をしていますので、すべての特撮場面は申し分ない出来栄えです。アナログな効果が逆にドラマチックというか劇的効果をあげていたと思います。
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秋日和(昭和35年)

小津作品の中では最も喜劇性が高く、見ていてゲラゲラ笑ってしまいましたね。特に可笑しいのは岡田茉莉子と旧友三人組のやりとり。
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帝銀事件 死刑囚(昭和39年)

日活で脚本を書いていた熊井啓が膨大な資料を調査し、平沢本人や関係者にも面会をしてドキュメンタリータッチの脚本に仕上げたもの。それを自ら監督して、熊井啓の監督デビュー作となったのでした。
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二人の息子(昭和36年)

松山善三が脚本を書いていて、高度成長期における当時の日本の庶民たちが、みんながみんなイケイケどんどんではなかったことが丁寧に描かれていく質素で実直な作品といえるでしょう。
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青い山脈(昭和38年)

石坂洋次郎の小説は昭和22年に朝日新聞に連載された新聞小説で、昭和24年には原節子主演で映画化されました。その後何度も映画化が繰り返されて、本作は三度目にあたる作品。主人公の女子高校生役を吉永小百合、先生役を芦川いづみが演じています。
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