昭和二十年以前

続 姿三四郎(昭和20年)

『姿三四郎』がヒットして内務省の検閲にも通りやすい続編を作るのが安パイでもあり、黒澤明も会社に命じられるままに監督するしかなかったのでしょう。藤田進と月形龍之介のライバル同士を含めてほとんど同じ顔触れで続編が作られました。
外国映画

続 黄金の七人 レインボー作戦(1966年)

『黄金の七人』が大ヒットしたため、ちょうど一年後にこの続編を劇場公開することになりました。フィリップ・ルロワの教授をはじめとする7人のメンバーとロッサナ・ポデスタ演じるジョルジャによる盗賊団はまったく同じキャラクターが再登場します。
日本映画

その壁を砕け(昭和34年)

自分の車を買った修理工が殺人事件の犯人にされてしまう事件を描いた社会派サスペンスで、事件から捜査、法廷へと展開していく物語は非常に緊迫していて、1時間40分の上映時間があっという間に過ぎていく緊張感に満ちた作品にまとまっています。
外国映画

捜索者(1956年)

主演のジョン・ウェインがヒーロー然としておらずジョン・フォードの西部劇としては異色の作りになっていて、後年になってジャン・リュック・ゴダールをはじめとした映画監督たちに再評価されて「最も偉大な西部劇映画」と言われるほどになった作品です。
昭和二十年以前

その夜の妻(昭和5年)

小津安二郎は松竹蒲田時代にはアメリカナイズされたサイレント映画を次々に製作していまして、本作はその中の一本で、岡田時彦が初めて小津映画の主演をつとめた作品としても有名です。娯楽雑誌「新青年」に掲載された「九時から九時まで」というオスカー・シスゴールという人の小説が原作になっています。
日本映画

その場所に女ありて(昭和37年)

現在的にいえばTVドラマで頻繫にキャリアウーマンものが放映されているわけですので、女性を主人公にしたキャリアウーマンもののフロンティアとして、日本映画史に名を残すべき作品であることは確かだと思います。
1940年代

そして誰もいなくなった(1945年)

アガサ・クリスティの原作はそのタイトルの通りに全員がいなくなる結末だそうですが、映画は戯曲版を採用しているために若い男女が逆にトリックを仕掛けて生き残る展開になっています。
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