ROMANCE

外国映画

あの胸にもういちど(1968年)

主人公を演じたのはイギリスのポピュラーミュージックのアイドルだったマリアンヌ・フェイスフルで、黒のレザースーツに身を包んでフランスからドイツの郊外を駆け抜ける「オートバイに乗った女の子」を実に魅力的に演じています。
昭和二十年以前

隣の八重ちゃん(昭和9年)

監督は蒲田調を支えていた島津保次郎で、城戸四郎が最も信頼を置く監督だったといわれています。現在では「ホームドラマの元祖」とも呼ばれているこの『隣の八重ちゃん』は、トーキー初期に島津保次郎が放った傑作で、昭和9年度のキネマ旬報ベストテンで第二位に選ばれました。
外国映画

夜霧の恋人たち(1968年)

ロマンチックな邦題がついていますが、トリュフォーが自分自身を投影したといわれるキャラクター、アントワーヌ・ドワネルが登場する三作目の作品で、コメディタッチの恋愛劇になっています。本作に続いて『家庭』『逃げ去る恋』が製作されて「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズと呼ばれることになります。
日本映画

みれん(昭和38年)

出家して寂聴を名乗る前の瀬戸内晴美が書いた『夏の終わり』という小説で、瀬戸内晴美はこの作品で昭和38年度女流文学賞を受賞しています。映画化にあたっては、瀬戸内晴美本人がモデルとなっている主人公を池内淳子が演じています。
外国映画

いつも2人で(1967年)

監督のスタンリー・ドーネンは『パリの恋人』『シャレード』に次いでオードリー・ヘプバーンと組むのは三作目。一流映画監督のもとで映画出演してきたオードリーにとっては三度も組んだ監督はスタンリー・ドーネン以外にはいませんでした。
外国映画

夏の嵐(1954年)

監督のルキノ・ヴィスコンティはイタリア貴族ヴィスコンティ家の出身で、映画監督になってからはデビュー作をはじめ『揺れる大地』や『若者のすべて』でネオリアリスモ調の作品を発表していきます。その中でこの『夏の嵐』は貴族と軍人を扱っていてヴィスコンティ自身の出自や経験が色濃く反映されたはじめての作品でもありました。
外国映画

追憶(1973年)

70年代前半のハリウッドで最も注目を集めていた超人気俳優の共演ということだけで大いに話題になった作品ですが、その内容は単なる恋愛ストーリーではなく、第二次大戦前後の政治を動きを背景とした社会劇でもありまして、そこに監督のシドニー・ポラックと脚本のアーサー・ローレンツのこだわりが強く反映されています。
昭和二十年以前

港の日本娘(昭和8年)

清水宏は昭和初期のモダニズムを体現した監督でしたから、本作も主人公がヘンリーでその妻がドラという役名になっているなど、横浜を舞台にして日本らしくない洋風の装いの作品になっています。
外国映画

アルフィー(1966年)

本作は1964年に初演されたビル・ノートン作の舞台劇がもとになっていて、ロンドンやブロードウェイで上演されて人気を博していたそうです。舞台でアルフィー役をやっていたテレンス・スタンプが映画出演を拒否したため、マイケル・ケインが主人公に収まり、結果的にマイケル・ケインの出世作になりました。
1940年代

哀愁(1940年)

アメリカ映画なのですが、舞台は第一次世界大戦中のロンドン。戦地に赴く大尉とバレリーナがウォータールー橋で出会い、最後には別れが訪れる悲恋ものです。主演のロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーはともに美男美女としての絶頂期。ハリウッドらしい恋愛映画の王道を行く名作となっています。
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